- 人材派遣の基本
人材派遣会社の大手9社を徹底比較!特徴と選び方を解説
信頼性の高い大手の人材派遣会社から、自社のニーズに最適なパートナーを見つけたいと考える担当者もいるでしょう。大手の人材派遣会社は、派遣先企業とのトラブルの予防や派遣社員へのフォローの体制が充実している傾向があります。
また、利用できる派遣形態も充実しており、活用の選択肢を広げることができます。
本記事では、人材派遣会社の大手9社の特徴や選び方、活用するメリット、依頼から受け入れまでの流れを詳しく解説します。
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目次
人材派遣会社の大手9社を一覧比較
人材確保に悩む企業にとって、大手の人材派遣会社は安心感があります。今回紹介する9社は、派遣先企業とのトラブルの予防や派遣社員へのフォローの体制が充実しています。
また、有期雇用派遣、無期雇用派遣、紹介予定派遣いずれも利用することが可能です。
各社の特徴を把握し、自社ニーズに適した派遣会社を選定しましょう。
人材派遣会社 | 主な特徴 | おすすめの企業 |
ビースタイルスマートキャリア | 採用決定率78.8%、専門性の高い優秀な人材を原則24時間以内に紹介。必要工数に応じた短日数、短時間での就業支援の実績が多数 | コストパフォーマンスを重視しつつ優秀な人材をスピーディに確保したい企業 |
パーソルテンプスタッフ | 長期、短期派遣から外国人人材の紹介まで、幅広いニーズに対応する国内最大手の人材派遣会社 | 自社に最適な人材を明確な根拠付きで受け入れたい企業 |
アデコ | グローバルネットワークを活かした国際派遣に強み | 外資系企業・多国籍企業 |
パソナ | 研修制度が充実し、質の高い人材を派遣 | 派遣社員の質を重視したい企業 |
ウィルオブ | カテゴリ特化のオウンドメディア運営により、専門スキルの高い人材とのマッチングが可能 | 特定業界の専門人材を求める企業 |
ランスタッド | 長期、短期派遣、ユニット派遣、在宅派遣、スポット派遣など、さまざまな形態に対応しており、外資系にも強い | 国際的なプロジェクトをもつ企業 |
マンパワーグループ | 全国153拠点で各エリアに根ざしたサービスを提供する日本初の人材派遣会社。55年以上の実績とノウハウで人事課題の解決が可能 | 各職種において一括で人材不足をカバーしたい企業 |
スタッフサービス | オフィスワークからIT系、介護・医療まで幅広い業界に対応し、最短5営業日で派遣可能 | 全国展開している企業 |
リクルートスタッフィング | スキルアップ支援が充実しており、登録スタッフの満足度が高い。大手企業や人気企業に多く選ばれる人材派遣会社 | オフィスワーク系の人材を求めている企業 |
企業規模や職種、求める人材によって最適な派遣会社は異なるため、各人材派遣会社の特徴を十分に把握したうえで検討を進めることが大切です。
1. ビースタイルスマートキャリア

特徴 | 詳細 |
対応職種 | 管理部門(経理・総務・人事・労務・法務など)、営業・マーケティング系、一般事務、エンジニアIT・Webディレクター、Webデザイナーなど |
登録スタッフ数 | 22万3,600人(2024年6月時点) |
対応エリア | 東京・神奈川・千葉・埼玉 |
派遣社員へのサポート体制 | 社会保険、有給休暇などの福利厚生、ストレスチェックなど |
マージン率 | 29.7%(2023年4月1日~2024年3月31日) |
公式Webサイト | https://smartcareer.b-stylejob.jp/biz/ |
【スマートキャリアの特徴】
- 最短24時間以内の人材紹介を実現する素早い対応体制
- 専門知識と実務経験を備えた高スキル人材をすぐに活用可能
- 78.8%という高い採用成約率を誇る実績ある人材マッチング
- 在宅勤務や短時間勤務など多様な就業形態に対応し、効率的な人材コストを実現
- 育児・介護などのライフイベントと仕事を両立させるキャリア志向の質の高い人材を提供
【スマートキャリアがおすすめの企業】
- 適正な工数配分でコスト効率を最大化したい
- 実務経験豊富な専門スキル人材の即戦力採用を目指したい
- 人材確保のスピードを最優先する緊急採用ニーズがある
- 予算を効果的に活用しながら質の高い人材獲得を実現したい
ビースタイルグループに属するビースタイルスマートキャリアは、関東圏を主要拠点とする人材派遣企業です。
経理・総務・人事などのバックオフィス機能を中心に、営業・マーケティング職、一般事務職、IT分野のエンジニアやWebディレクター、Webデザイナーといった専門職まで幅広い人材を取り扱っています。
同社の特徴は、特にバックオフィス機能について実務経験が豊富な人材プールを有しており、即戦力となる人材を迅速に提供できる点です。
企業からの依頼に対して原則24時間以内の迅速な人材紹介を実現しているため、高いスキルレベルの人材を短期間で確保したい企業や、採用の緊急性が高い企業にとっても非常に有効な選択肢といえます。
2. パーソルテンプスタッフ

引用:パーソルテンプスタッフ
特徴 | 詳細 |
対応職種 | 事務(一般・学校・経理など)、通訳・翻訳、テレマーケティング、営業、販売・接客など |
登録スタッフ数 | 約12万7,000人以上(2024年6月時点) |
対応エリア | 全国対応(一部離島を除く) |
派遣社員へのサポート体制 | 社会保険、有給休暇などの福利厚生、ストレスチェック、キャリアサポート・研修など |
マージン率 | 33.2%(2024年4月1日~2025年3月31日) |
公式Webサイト | https://www.tempstaff.co.jp/client/ |
【パーソルテンプスタッフの特徴】
- 独自開発したスキル評価システムで登録者の能力・適性を正確に分析
- エビデンスに基づく数値評価により、企業文化との親和性や適合度を精密にマッチング
- 47都道府県をカバーする全国ネットワークにより、地域特性に応じたきめ細やかな人材サービスを提供
【パーソルテンプスタッフがおすすめの企業】
- 全国各地の拠点を活用した地方での人材確保を検討している
- データに基づいた客観的な指標で人材の適性を判断してほしい
パーソルテンプスタッフは、パーソルグループの中核を担う人材派遣会社として、大手企業を中心に取引社数50,500社以上(2023年度)の実績をもちます。
全国展開を果たし、離島の一部を除く日本全国をカバーする拠点ネットワークを構築済みです。この広範なカバレッジにより、地域ごとの雇用市場特性や企業ニーズに合わせた迅速かつ柔軟な人材サービスを実現しています。
同社の強みは、独自開発したスキル評価システムです。このシステムを活用して登録スタッフの能力や適性を詳細に分析し、データに基づいた客観的な人材評価を行っています。
また、派遣社員へのサポート体制が充実しており、専門的なキャリアカウンセリングや業務スキル向上のための研修プログラムを積極的に提供しています。
約50年にわたる人材ビジネスでの経験と蓄積されたノウハウを基盤に、数値化が困難な企業文化との親和性や職場環境への適合度まで見極めた、精度の高いマッチングを提供可能です。
3. アデコ

引用:Adeco
特徴 | 詳細 |
対応職種 | 事務(一般・学校・経理など)、金融系、営業・販売、製造・物流・軽作業、ITエンジニア、研究・開発など |
登録スタッフ数 | 約3万4,000人(2025年4月時点) |
対応エリア | 全国対応 |
派遣社員へのサポート体制 | 社会保険、有給休暇などの福利厚生、育児支援サービス、相談窓口、ビジネスマナーや課題解決力などの教育 |
マージン率(本社) | 31.0%(2023年1月1日~2023年12月31日) |
公式Webサイト | https://www.adecco.co.jp/client |
【アデコの特徴】
- 充実した福利厚生と手厚いキャリアサポートで派遣社員を全面支援
- リモートワーク対応の人材派遣サービスにより地理的制約を解消
- 複数人材の一括派遣など大型プロジェクトにも柔軟に対応
- 他社派遣社員の直接雇用移行が難しい場合、アデコが無期雇用として受け入れる移行支援制度を完備
【アデコがおすすめの企業】
- リモートワーク環境での派遣社員の活用を検討している
- 現在の派遣社員を直接雇用に切り替える際の移行支援が必要
- 複数人材を一括で配置したいプロジェクト型の人材ニーズがある
スイスを拠点とするアデコグループは、1985年に日本法人「アデコジャパン」を設立し、40年の歴史をもつ老舗人材派遣企業として国内市場に定着しています。
東京・大阪などの首都圏を中心に、日本全国の主要都市に営業拠点を展開し、地域を問わず多様な人材ニーズに応える体制を整えています。
同社の強みは、充実した人材育成プログラムです。各種研修や資格取得サポートなど、キャリア形成をバックアップする仕組みを構築しています。
単なる人手の確保だけでなく、スキルと意欲を兼ね備えた質の高い人材を派遣することで、派遣先企業の業務効率化や組織活性化といった相乗効果をもたらしています。
4. パソナ

引用:パソナ
特徴 | 詳細 |
対応職種 | 事務(英文・営業・経理など)、金融系、ITエンジニア、医療系、コールセンター系、営業など |
登録スタッフ数 | 40万人(2025年4月時点) |
対応エリア | 全国対応 |
派遣社員へのサポート体制 | 社会保険、有給休暇などの福利厚生、相談窓口、ヘルスケア、ライフサポート、キャリアステッププログラム、研修・スキルアップなど |
マージン率(本社) | 29.5%(2023年4月1日~2024年3月31日) |
公式Webサイト | https://www.pasona.co.jp/clients/service/jhk/ |
【パソナの特徴】
- 担当専門コンサルタントによる一貫したフォローアップ体制
- 充実した派遣社員サポートプログラムを完備
- 日本全国60拠点以上のネットワークを活かした地域密着型サービスの提供
【パソナがおすすめの企業】
- 人材採用のプロフェッショナルと密に連携して採用課題を根本解決したい
- 派遣社員の継続的な能力開発とスキル向上を通じて組織パフォーマンスを高めたい
- 煩雑な派遣関連の管理実務もまとめて外部委託したい
大手総合人材サービス企業のパソナは、国内人材派遣業界をリードする大手企業として、一般事務・営業事務といったオフィスワークから営業・販売職、専門性の高いメディカル領域まで、幅広い職種に強みをもちます。
充実したサービス体制により、有期雇用派遣だけでなく、複数人材をチームとして一括派遣するサービスや、働き方改革に対応した在宅勤務型の派遣など、多様な就業形態に対応しています。
登録スタッフは40万人を超え、大手企業からベンチャー企業まで、職種・規模を問わずさまざまな企業の人材ニーズに応えることが可能です。
充実した研修プログラムとキャリア開発支援制度によって、派遣社員のスキルアップとキャリア形成を積極的にバックアップする体制を構築しています。
5. ウィルオブ

引用:ウィルオブ・ワーク
特徴 | 詳細 |
対応職種 | 事務(一般・データ入力・受付など)、コールセンター系、販売、介護・保育、物流、軽作業など |
登録スタッフ数 | 89万人(2025年4月時点) |
対応エリア | 全国対応 |
派遣社員へのサポート体制 | 社会保険、有給休暇などの福利厚生、スキルアップ研修など |
マージン率(本社) | 41.1%(2023年4月1日~2024年3月31日) |
公式Webサイト | https://willof-work.co.jp/ |
【ウィルオブの特徴】
- 89万人を超える登録者数
- 地域、職種、国籍の垣根を越えた多様な人材プールを構築し、幅広いニーズに対応
- 専門分野に特化した独自メディアを展開し、高度なスキルをもつ専門人材を効果的に獲得
【ウィルオブがおすすめの企業】
- 幅広い人材プールから自社の採用条件に合致する最適な人材を求めている
- 介護分野、IT業界、アパレル業界などの専門領域において、高度なスキルセットをもつプロフェッショナル人材を必要としている
ウィルオブは1997年の創業以来、人材派遣業界で着実に成長を遂げてきた企業です。比較的若い会社ながらも、日本全国に営業拠点を展開し、オフィスワークから専門職まで幅広い領域をカバーしています。
一般事務やデータ入力などの事務職、コールセンターオペレーター、販売スタッフ、介護・保育士など、多様な職種に対応しているのが特徴です。
同社の強みは、89万人に達する豊富な登録者がおり、多種多様な業界・職種・バックグラウンドをもつ国籍や地域を問わない幅広い人材層をそろえている点です。企業の具体的なニーズに合致する人材を効率的に見つけやすいでしょう。
さらに、専門分野に特化した独自のオウンドメディアを複数運営し、介護分野、IT業界、アパレル業界など、各分野における高度な専門知識やスキルをもつ人材との接点を効果的に創出しています。
このアプローチにより、単なる人数の多さだけでなく、質の高い専門人材の確保にも成功しています。
6. ランスタッド

引用:ランスタッド
特徴 | 詳細 |
対応職種 | 事務(一般・データ入力・営業など)、物流・軽作業、コールセンター系、金融系など |
登録スタッフ数 | 94万5,631人(2020年12月時点) |
対応エリア | 全国対応(一部地域を除く) |
派遣社員へのサポート体制 | 社会保険、有給休暇などの福利厚生、キャリアカウンセリング、健康・メンタル相談、教育制度など |
マージン率(新宿支店) | 34.9%(2023年4月1日~2024年3月31日) |
公式Webサイト | https://services.randstad.co.jp/ |
【ランスタッドの特徴】
- 経営幹部やプロジェクト統括者などハイクラス人材の派遣が可能
- チームリーダーを含む複数名一括でのチーム単位派遣サービスを提供
- 短時間・単日のみの一時的な人材ニーズにも柔軟に対応
【ランスタッドがおすすめの企業】
- 経営層や管理職クラスの高度な人材を必要としている
- プロジェクト進行に人的リソースの追加が必要
- 一時的・短期的な業務繁忙期に臨時の人員確保を検討している
オランダを本拠地とするランスタッドは、グローバルに39ヶ国・4,600拠点以上を展開する世界有数の大手人材サービス企業です。特に、外資系企業向け人材の提供に強みをもっています。
同社の強みは、世界規模のネットワークと、充実した人材データベースにあります。このグローバル基盤を活かし、国際経験の豊富な人材から国内専門家まで、企業ニーズに合った人材を素早く提案することが可能です。
さらに、多様な業界での長期にわたる実績から蓄積された専門知識により、高度なスキルをもつプロフェッショナル人材の派遣サービスも提供しています。
7. マンパワーグループ

引用:マンパワーグループ
特徴 | 詳細 |
対応職種 | 事務(一般・営業・貿易など)、ITエンジニア、クリエイティブ系、金融系、営業・販売など |
登録スタッフ数 | 74万5,000人(2024年4月時点) |
対応エリア | 全国対応 |
派遣社員へのサポート体制 | 社会保険、有給休暇などの福利厚生、メンタルヘルスカウンセリング、LGBTQ + 外部相談窓口など |
マージン率(新宿オフィス) | 32.1%(2023年1月1日~2023年12月31日) |
公式Webサイト | https://www.manpowergroup.jp/client/serve/temporary/ |
【マンパワーグループの特徴】
- アメリカ発祥の人材派遣業界のパイオニアとして70年超の歴史と蓄積されたグローバルノウハウを保有
- 国内153拠点のネットワークを構築し、地域密着型のきめ細やかなサービスを展開
- 一般事務からITエンジニア、介護人材まで、多岐にわたる職種に対応
【マンパワーグループがおすすめの企業】
- 長期的な関係構築を重視し、質の高いサポートを求める
- 多職種にわたる人材ニーズをもち、包括的な採用ソリューションを必要とする
1948年に創業したアメリカ発祥のマンパワーグループは、人材派遣業界の先駆者として70年以上の歴史を誇ります。日本市場には1966年に進出し、半世紀を超える実績を積み重ねてきました。
同社は国内153拠点のネットワークを構築しており、地域に根差したきめ細やかなサービス提供が強みです。この広範な拠点展開により、派遣先企業と派遣社員双方へのサポートがスムーズに行われ、効率的な人材活用が可能となります。
対応職種は、一般事務職からIT技術者、製造現場スタッフまで多岐にわたります。
また、派遣社員への手厚いケア体制も魅力の一つです。メンタルヘルスカウンセリングの提供やストレスマネジメント研修の実施など、働く人の心理面をサポートする充実したプログラムを展開しています。
8. スタッフサービス

引用:スタッフサービス
特徴 | 詳細 |
対応職種 | 事務(一般・営業・経理など)、コールセンター系、クリエイティブ系、介護・看護、製造など |
登録スタッフ数 | 120万人以上(2024年3月時点) |
対応エリア | 全国対応 |
派遣社員へのサポート体制 | 社会保険、有給休暇などの福利厚生、育休・産休、健康診断、相談窓口、スキルアップ制度など |
マージン率(本社) | 31.8%(2023年4月1日~2024年3月31日) |
公式Webサイト | https://www.staffservice.co.jp/client/ |
【スタッフサービスの特徴】
- 多様な業界(オフィスワーク、IT、エンジニア、医療・介護、製造分野)に特化したセグメント別人材サービスを展開
- 大企業からベンチャー企業まで、あらゆる企業規模に対応する豊富な派遣実績を保有
- 120万人を超える登録スタッフデータベースを構築し、幅広い人材ニーズに対応
【スタッフサービスがおすすめの企業】
- 事務系業務、IT開発、製造現場、医療施設などで専門スキルをもつ人材を必要としている
- 中小企業から大企業まであらゆる規模の組織において、一定水準以上の派遣サービスを求めている
- 国内最大級の人材プールから、自社の要件に最も適合する人材を効率的に採用したい
スタッフサービスは、1981年の創業以来40年以上にわたり人材派遣業界をリードしてきた実績のある企業です。
約120万人という国内最大級の登録スタッフを有し、一般事務からITエンジニア、営業職、製造現場スタッフまで多岐にわたる人材ニーズに対応可能です。
全国47都道府県すべてに営業拠点を展開しているため、地方拠点を含む全国規模での人材確保が必要な企業にとって良いパートナーとなるでしょう。
9. リクルートスタッフィング

引用:リクルートスタッフィング
特徴 | 詳細 |
対応職種 | 事務(一般・営業・経理など)、IT系、介護、営業・販売 |
登録スタッフ数 | 106万人(2023年4月時点) |
対応エリア | 全国主要都市 |
派遣社員へのサポート体制 | 社会保険、有給休暇などの福利厚生、ベビーシッター割引サービス、研修・キャリア支援 |
マージン率(本社) | 32.8%(2023年4月1日~2024年3月31日) |
公式Webサイト | https://www.r-staffing.co.jp/cl/ |
【リクルートスタッフィングの特徴】
- グローバル展開による豊富な実績と専門的知見を活かした人材サービス
- 事務職・オフィスワーク領域における卓越したマッチング力と人材プール
- 研修制度からキャリア形成まで網羅する充実した派遣社員サポート体制
【リクルートスタッフィングがおすすめの企業】
- 将来的な正社員登用も視野に入れている
- 事務職・オフィスワーク領域の人材を必要としている
リクルートスタッフィングは、リクルートグループが運営する大手の人材派遣会社です。日本全国に営業拠点を展開し、オフィスワーク系を中心に、IT関連職種、介護分野、営業・販売職など幅広い職種に対応しています。
同社の強みは、106万人もの大規模な登録人材データベースにあり、特に事務職・オフィス業務においては質・量ともに充実した人材プールを保有しています。取引企業数は約1.7万社(2023年4月時点)に達しました。
また、派遣社員のキャリア開発に力を入れている点も特徴の一つです。オンライン学習プラットフォーム「e-ラーニング」の提供やセミナーの開催、キャリア相談など、派遣社員の成長をサポートする体制が整備されています。
この充実した教育環境により、スキル向上に意欲的な人材が多く登録しており、単なる人手不足解消だけでなく、組織の生産性向上や業務改善にも貢献できる人材の獲得が期待できます。
大手の人材派遣会社から選ぶときのポイント

大手の人材派遣会社を選ぶ際には、対応職種や登録スタッフ数、対応エリア、派遣料金、フォロー体制、担当者の対応力などの視点で検討することが重要です。
総合的に判断できると、自社のニーズに合った最適なパートナーを見つけやすくなります。自社の課題に合った派遣会社を選定するために、それぞれのポイントを把握しましょう。
対応職種
人材派遣会社を選ぶ際に重要なのは、対応職種の幅広さです。大手各社は多様な職種をカバーしていますが、得意分野が異なります。
対応している主な職種は、以下のとおりです。
主な対応職種 | 具体例 |
一般的な事務職 | 一般事務(労務、人事、総務)、会計事務(経理)、営業事務(営業アシスタント)など |
専門事務職 | 金融・証券関連事務、医療事務、貿易事務など |
IT・クリエイティブ系 | SE・プログラマー、DTPデザイナー、CADオペレーターなど |
語学系 | 翻訳・通訳 |
営業・販売系 | テレマーケティング、接客・販売スタッフなど |
大手の人材派遣会社は、特定業界へ強みをもっていることがあります。金融業界に強い会社、IT業界に強い会社など、各社の得意分野を見極められると、希望職種に合った派遣会社を見つけられるでしょう。
また、研究開発やメディカル分野など、高度専門職も取り扱っている場合もあります。
登録スタッフ数
登録スタッフ数は、人材派遣会社の規模を判断する重要な指標です。登録スタッフ数が多いほど、最適な人材が見つかる可能性が高まります。
ただし、大手の人材派遣会社を選ぶ際には、登録スタッフ数の多さだけでなく、自分の希望する職種や業界に強みをもっているかどうかも重要です。
例えば、エンジニア系に特化した人材派遣会社であれば、登録スタッフ数が少なくても、専門性の高い人材がそろっている場合があります。
対応エリア
人材派遣会社を選ぶ際、対応エリアは極めて重要な選定基準です。企業の拠点がある地域をカバーしているかどうかで、質の高い人材を確保できるかが左右されます。
人材派遣会社の対応エリアは、主に以下のように分類できます。
- 全国対応型
- 地域密着型
- 都市部集中型
大手の人材派遣会社は、全国各地に拠点を展開していることが多く、企業の事業所がどこにあっても対応できる体制を整えています。ただし、地方の一部エリアについては、派遣社員の確保が難しい場合もあります。
その場合、事業所のあるエリアに特化した人材派遣会社から選択したほうが、良い人材に出会える可能性があるでしょう。
以下の記事では、東京の企業におすすめの人材派遣会社を紹介しています。あわせてご覧ください。
派遣料金
派遣料金は、人材派遣会社によって異なります。厚生労働省の「令和5年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)」によると、2023年度における8時間換算した場合の派遣料金の平均は25,337円でした。
この派遣料金は、一般的に「派遣社員の給与」と「派遣会社のマージン」で構成されています。

引用:一般社団法人 日本人材派遣協会『データ』
マージンには、社会保険料や福利厚生費、人材派遣会社の諸経費、営業利益が含まれます。この割合のことを、マージン率といいます。
マージン率の平均は年々上がっており、2018年は35.4%にまで上昇しました。ただし、「高ければ良い」「低い方が良い」というものではありません。
高い理由が「派遣会社の交渉力が高く、取引相手となる派遣先企業が多い」「研修が充実しており、スキルの高い人材がいる」などの可能性もあるでしょう。
あくまで、一つの目安として捉えるのがおすすめです。
また、職種によってもマージン率は変動し、結果として料金相場も変わります。専門職や高度なスキルが必要な職種では、高くなる傾向があります。
派遣先企業としては、単に料金の安さだけでなく、コストパフォーマンスの観点から検討することが大切です。大手の人材派遣会社には、リーズナブルな料金設定ながら安定した人材供給力をもつところもあります。
複数の派遣会社から見積もりを取り、料金の透明性を確認することが重要です。
マージン率や派遣料金の相場については、以下の記事で詳しく解説しています。
派遣社員へのフォロー体制
派遣社員が長期間安定して働けるかどうかは、派遣会社のフォローアップ体制の質に大きく左右されます。大手の人材派遣会社では、以下のような充実したフォロー体制を整えている傾向があります。
- 専任の担当者による定期的な派遣先企業への訪問
- 日常的な連絡体制を整え、派遣社員が抱える悩みや不満を気軽に相談できる環境を提供
- 契約変更や更新時など、トラブルが発生しやすいタイミングでの丁寧な説明と調整
派遣社員のキャリア形成をサポートする研修制度や、福利厚生の充実度も確認すべきポイントとなります。
担当者の対応力
人材派遣会社の担当者の対応力は、派遣社員と派遣先企業、双方の満足度に直結する重要な要素です。大手の人材派遣会社は担当者のスキルも高い傾向があり、以下のような特徴をもっています。
- 迅速かつ的確なコミュニケーション能力
- ヒアリング力
- トラブル対応力
担当者の対応力を見極めるポイントは、以下のとおりです。
確認項目 | 良い担当者の特徴 |
初回対応 | 質問への回答が具体的で、企業の課題に対して適切な提案ができる |
フォロー体制 | 定期的な連絡や訪問があり、継続的なサポートがある |
専門知識 | 業界や職種に関する知識が豊富で、適切なアドバイスができる |
担当者との初回面談時には、コミュニケーションの質や提案内容をしっかりと確認し、長期的な関係を築けるパートナーかどうかを見極めることが重要です。
企業が大手の人材派遣会社を活用するメリット
人材派遣会社を活用すると、企業はさまざまなメリットを享受できます。
- 一時的な人材不足の解消できる
- 専門性の高い人材を迅速に確保できる
- 欠員や休業者が出た際に柔軟に対応できる
- 採用コストや採用時間の大幅な削減が図れる
- 社員がコア業務へ注力できる
また、大手の人材派遣会社は、以下の派遣形態に対応できます。
派遣形態 | 特徴 | メリット | 注意点 |
有期雇用派遣 | 同一事業所・同一部署での就業は最長3年まで(3年ルール) | 業務量の変化に応じて柔軟に受け入れられる | 業務内容や期間などが明確、一定期間ごとに契約更新が必要 |
無期雇用派遣 | 派遣会社と派遣社員が無期雇用契約を締結、その社員を派遣先企業に派遣 | 3年ルールの対象外で、同一事業所・同一部署であっても長期的に従事させられる | 人件費が有期雇用派遣より高い傾向がある、派遣社員の選択肢が限られる |
紹介予定派遣 | 派遣先企業で最長6ヶ月の就労後、派遣社員と派遣先企業の同意のもと派遣先企業で直接雇用 | 派遣期間中に派遣社員の能力や適性、相性を見極めたうえで人材を採用できる | 派遣期間が限定されるうえ、直接雇用に至らない場合のリスクがある |
大手派遣会社は多くがこれらすべての派遣形態に対応できるため、企業のニーズに合わせた柔軟な人材活用が可能です。
各派遣形態については、以下の記事もご覧ください。
有期雇用派遣とは?無期雇用との違いやメリット・デメリットを解説
無期雇用派遣とは?正社員との違いやメリット・デメリットを解説
企業が大手の人材派遣会社を活用する際の注意点
人材派遣会社を活用する際には、以下の注意点に留意する必要があります。
注意点 | 詳細 |
行えるのは契約で定めた業務範囲のみ | 契約外の業務を行わせると労働者派遣法違反となるリスクあり |
派遣期間の制限あり | 同一の派遣労働者を受け入れられるのは最長3年間(3年ルール) |
教育コストは必要 | 即戦力とはいえ、自社特有の業務手順や社内システムの研修は必須 |
選考はできない | 特定の人物を指名することはできず、派遣会社からの紹介を受ける形式(派遣特定行為) |
派遣禁止業務がある | 港湾運送、建設、警備、医療関連業務、士業(弁護士・税理士など)に派遣社員を従事させると罰則対象 |
人材派遣は、労働者派遣法でさまざまな禁止事項が定められています。派遣先企業は、派遣社員を受け入れるうえで、これらの事項を遵守しなければなりません。
大手の人材派遣会社は法令に関する内容も熟知しているため、担当者に相談しながら進めるとよいでしょう。
詳しくは以下の記事も参考にしてください。
大手の人材派遣会社への依頼から受け入れまでの流れ
大手の人材派遣会社に依頼する場合、一般的には以下の流れで行います。
- 複数の大手人材派遣会社への問い合わせ
- 人材派遣会社との打ち合わせ
- 契約の締結と重要事項の確認
- 派遣社員の受け入れ準備
具体的な手続きの流れを理解し、実行計画を立てるのに役立てましょう。
1. 複数の大手人材派遣会社への問い合わせ
まずは、複数の人材派遣会社への問い合わせから始めましょう。
大手の人材派遣会社であっても業界や職種によって強みが異なります。各社の得意分野や対応力を比較する必要があります。
2. 人材派遣会社との打ち合わせ
人材派遣会社から返答が来たら、具体的な打ち合わせを行います。このステップでは、派遣社員に求める条件を明確に伝えることが重要です。
打ち合わせで伝えるべき主な項目は、以下のとおりです。
- 派遣受け入れの背景と目的
- 業務内容(できるだけ具体的に)
- 必要なスキルや資格要件
- 就業条件(勤務時間・日数・期間など)
- 希望開始日
- 勤務地
- 職場環境や社内の雰囲気
- 残業の有無
打ち合わせでは、派遣会社の担当者に職場の実際の様子や業務の詳細を正確に伝えましょう。「あると望ましいスキル」と「必須スキル」を明確に区別することで、適切な人材マッチングが期待できます。
また、この段階で料金体系やマッチングに必要な期間、フォロー体制についても確認しておくのがおすすめです。打ち合わせ後には派遣会社による人選が行われ、派遣される派遣社員が決定します。
3. 契約の締結と重要事項の確認
人材派遣会社との契約には、主に「基本契約」と「個別契約」の2種類があります。一般的には、基本契約の締結後に、派遣社員ごとに個別契約を結びます。
主な記載事項は、以下のとおりです。
基本契約 | 個別契約 |
・派遣料金 ・相互の義務 ・損害賠償 ・禁止事項 ・知的所有権の帰属 ・契約解除事項 | ・就業場所 ・組織単位 ・業務内容 ・業務にともなう責任の程度 ・指揮命令者 ・派遣期間 ・就業日 ・就業時間、休憩時間 ・安全および衛生に関する事項 ・苦情処理に関する事項 ・派遣労働者の雇用安定を図るための措置に関する事項 ・派遣元、派遣先責任者 ・就業日外労働の可否 ・時間外労働 |
上記は一例です。実際には労働者派遣法第26条で定められている項目のすべてを記載する必要があります。
大手の人材派遣会社であれば詳細な内容の質問にも答えられる知識や経験があるため、確認しながら進めるのが賢明です。
詳しくは、以下の記事も参考にしてください。
労働者派遣契約とは?業務委託契約との違いや記載事項、注意点を紹介
4. 派遣社員の受け入れ準備
派遣社員を円滑に受け入れるためには、事前の準備が重要です。
まず、派遣先企業は派遣先責任者を明確に決め、法令で義務付けられている派遣先管理台帳の作成を行う必要があります。
派遣先責任者とは、労働者派遣法で派遣先企業が選任することを義務付けられている、派遣社員の適正な就業を確保するための担当者です。派遣社員が就業する場所ごとに、雇用社員の中から専属で選任するとされています。
基本的には派遣社員を100人受け入れるごとに、1人以上の選任が必要です。
派遣先責任者には、以下の役割があります。

受け入れ準備として重要なのが、派遣先管理台帳の作成、記録および保存です。
派遣先管理台帳とは、派遣社員を受け入れる企業が、派遣社員一人ひとりの就業状況を記録する書類です。事業所ごとに、労働日や労働時間、業務内容など18項目を記載して作成し、3年間の保管を行います。
他にも、受け入れ前の主な準備事項として、以下があげられます。
- 業務内容の明確化と業務マニュアルの用意
- 座席・PCなどの就業環境の整備
- 社内システムのアクセス権限申請
- 入館証やIDカードの発行手続き
- 社内ルールや緊急時対応の資料作成
派遣社員が安心して就業できるよう、事前の職場見学の希望があれば対応が必要です。職場の雰囲気や実際の業務内容を把握してもらえると、初日からのスムーズな業務開始につながります。
詳しい受け入れ準備については、以下の記事も参考にしてください。
大手の人材派遣会社に関してよくある質問
大手派遣会社の選定は、適切な人材確保のために重要な判断となります。自社に最適な人材派遣会社を選択するために、派遣活用に関する疑問点を解消しましょう。
大手人材派遣会社の失敗しない選び方は?
対応できる職種やエリア、登録スタッフ数、担当者の対応力など、さまざまな観点を比較検討し、自社のニーズに的確に応えられると判断した人材派遣会社を選ぶことが重要です。
そのために、大手であっても、まずは複数の人材派遣会社に問い合わせるのがおすすめです。
登録スタッフ数でみた大手人材派遣会社のランキング上位3位は?
今回紹介した大手人材派遣会社の登録スタッフ数ランキングは、以下のとおりです。
- スタッフサービス:120万人以上(2024年3月時点)
- リクルートスタッフィング:106万人(2023年4月時点)
- ランスタッド:94万5,631人(2020年12月時点)
登録スタッフ数が多いほど、自社が求める人材を見つけやすい可能性があります。とはいえ、安心して依頼するために、対応職種やエリア、担当者の対応力など、総合的に判断したほうがよいでしょう。
まとめ
大手の人材派遣会社は、有期雇用派遣、無期雇用派遣、紹介予定派遣いずれも利用可能で、サポート体制が充実している傾向があります。
検討するときには、対応職種やエリア、登録スタッフ数、料金、派遣社員へのフォロー体制、担当者の対応力などの観点で自社のニーズに合う人材派遣会社を選ぶのがおすすめです。
近年では、家事・育児のマルチタスクをこなす主婦(夫)は能力が高い人材として注目を集めています。主婦(夫)を派遣社員として受け入れたい企業におすすめの人材派遣会社は、以下の記事で紹介していますので、あわせてご覧ください。
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