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【企業向け】人材派遣会社18社比較|各社の特徴や選び方、活用の流れ

人材不足を解消するための方法の一つに、人材派遣サービスがあります。

人材派遣は、派遣社員と雇用契約を結んだ派遣会社から、派遣先企業に必要な人材を派遣してもらうサービスです。

仕事を外部に委託して業務遂行等に対して報酬を支払う「業務委託」と違い、派遣先企業から派遣社員に指揮命令が可能です。また、責任についても、雇用関係については派遣会社、労働時間の管理や職場の安全衛生管理については派遣先企業に発生します。

自社に最適な派遣会社は、企業の規模や業種、求める人材像によって異なります。そのため、適切な選び方を踏まえたうえで、派遣会社を比較・検討することが重要です。

本記事では、人材派遣会社18社の比較から自社に合うサービスの選び方、活用の流れまで詳しく解説します。

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大手の人材派遣会社9社の特徴比較

人材派遣会社には、各社さまざまな特徴があります。大手9社では、有期雇用派遣、無期雇用派遣、紹介予定派遣いずれも選択可能です。それぞれの特徴を、以下に紹介します。

派遣会社特徴
ビースタイルスマートキャリア・専門性の高い優秀な人材を原則24時間以内に紹介
・採用決定率78.8%
・必要工数に応じた短日数、短時間での就業支援実績多数
パーソルテンプスタッフ・国内最大手
・長期、短期派遣から、外国人人材の紹介まで幅広いニーズに対応
アデコ・グローバル企業として世界各国で事業を展開
・多様な人材を確保可能
パソナ・対応業界が幅広い
・充実した教育、研修制度
・登録スタッフの満足度も高く、安定した就業が見込める
ウィルオブ・カテゴリ特化のオウンドメディア運営
・専門スキルの高い人材とのマッチングが可能
ランスタッド・長期、短期派遣、ユニット派遣、在宅派遣、スポット派遣など、さまざまな形態に対応
・外資系にも強い
マンパワーグループ・全国153拠点を展開し、各エリアに根ざしたサービスを提供
・日本初の人材派遣会社で、55年以上の実績とノウハウで人事課題の解決が可能
スタッフサービス・最短5営業日で就業可能
・オフィスワークからIT系、介護・医療まで幅広い業界に対応
リクルートスタッフィング・大手企業や人気企業が多く登録
・スキルアップ支援も充実
・約17万人が友だちからの紹介で派遣登録
・登録スタッフの満足度が高い

派遣形態や対応職種、登録スタッフ数など、派遣会社の規模や特色はさまざまです。それぞれ詳しく紹介しますので、求める人材像や依頼したい業務内容に合わせて、最適な派遣会社を選びましょう。

1. ビースタイルスマートキャリア

ビースタイルスマートキャリア

引用:ビースタイルスマートキャリア

ビースタイルスマートキャリアは、ビースタイルホールディングス傘下の人材派遣会社です。主に関東エリアを中心に事業を展開しており、管理部門(経理・総務・人事・労務・法務など)、営業・マーケティング系、一般事務、エンジニア・Webディレクター、Webデザイナーなどに精通しています。

特徴詳細
派遣形態有期雇用派遣、無期雇用派遣、紹介予定派遣
対応職種管理部門(経理・総務・人事・労務・法務など)、営業・マーケティング系、一般事務、エンジニアIT・Webディレクター、Webデザイナーなど
登録スタッフ数22万3,600人(2024年6月時点)
対応エリア東京・神奈川・千葉・埼玉
派遣社員へのサポート体制社会保険、有給休暇などの福利厚生、ストレスチェックなど
公式Webサイトhttps://smartcareer.b-stylejob.jp/biz/

【スマートキャリアの特徴】

  • 24時間以内に人材を紹介する迅速な対応力
  • 専門性の高い優秀な即戦力人材を提供
  • 採用決定率78.8%と高い実績
  • リモートや時短など柔軟な働き方を取り入れた人材活用による高いコストパフォーマンスを実現
  • 家事や子育て、介護などとキャリアとの両立を希望するハイクラス人材を提供

【スマートキャリアがおすすめの企業】

  • 必要工数に応じて無駄なコストをなくした人材採用をしたい
  • 即戦力となる専門性の高い人材を求めている
  • 採用スピードを重視し、迅速な人材確保を必要とする
  • コストパフォーマンスを重視しながらも、優秀な人材を確保したい

スマートキャリアは、専門職に従事した方を中心に優秀な人材をそろえており、即戦力の採用が期待できます。人材紹介は原則24時間以内に受けられ、ハイスキルを求めつつ、人材確保の緊急度が高い企業におすすめです。

2. パーソルテンプスタッフ

引用:パーソルテンプスタッフ

パーソルテンプスタッフは、パーソルグループの人材派遣会社です。独自のスキルチェックシステムを用いて、登録スタッフのスキルや適性を把握している特徴があります。

半世紀にわたって人材ビジネスを行ってきた経験と実績をもとに、数値化が難しい企業との相性や適性を見極めた人材派遣が期待できます。

特徴詳細
派遣形態有期雇用派遣、無期雇用派遣、紹介予定派遣
対応職種事務(一般・学校・経理など)、通訳・翻訳、テレマーケティング、営業、販売・接客など
登録スタッフ数12万6,000人(2023年12月時点)
対応エリア全国対応(一部離島を除く)
派遣社員へのサポート体制社会保険、有給休暇などの福利厚生、ストレスチェック、キャリアサポート・研修など
公式Webサイトhttps://www.tempstaff.co.jp/client/

【パーソルテンプスタッフの特徴】

  • 独自のスキルシステムによって登録スタッフのスキル・適性を把握
  • 数値化による企業との相性・適性を見極めた人材派遣が可能
  • 全都道府県に網羅するサービスネットワークで、各地域のニーズに対応

【パーソルテンプスタッフがおすすめの企業】

  • 地方で人材派遣を利用したい
  • 自社に最適な人材を、明確な根拠付きで受け入れたい

パーソルテンプスタッフは、派遣社員に対して、キャリアカウンセリングやスキルアップ研修などの各種サポートを実施しています。全国に支店をもち、一部離島を除いて幅広いエリアに対応可能です。

また、各地域のニーズに迅速に対応しています。大手企業を中心に豊富な派遣実績があり、安定した人材の供給が可能な点も魅力の一つです。

3. アデコ

引用:Adeco

スイスに本社を置くアデコは、1985年に「アデコジャパン」を設立しました。国内でも老舗の人材派遣会社です。

特徴詳細
派遣形態有期雇用派遣、無期雇用派遣、紹介予定派遣
対応職種事務(一般・学校・経理など)、金融系、営業・販売、製造・物流・軽作業、ITエンジニア、研究・開発など
登録スタッフ数約3万4,000人(2024年10月時点)
対応エリア全国対応
派遣社員へのサポート体制社会保険、有給休暇などの福利厚生、育児支援サービス、相談窓口、ビジネスマナーや課題解決力などの教育
公式Webサイトhttps://www.adecco.co.jp/client

【アデコの特徴】

  • 派遣社員へのサポートが手厚い
  • テレワーク派遣で場所にとらわれない人材派遣も可能
  • 大規模プロジェクト向け派遣も対応できる
  • アデコ以外の派遣社員が直接雇用を希望している場合、アデコが無期雇用派遣社員として受け入れる独自制度がある

【アデコがおすすめの企業】

  • 条件が合えばテレワーク派遣でもよい
  • 別の派遣会社から来た派遣社員の直接雇用への切り替えに悩んでいる
  • 大規模プロジェクト推進のため、チームでの派遣を希望している

アデコは首都圏を中心に全国の主要都市に支店を構えており、幅広いエリアでの人材提供が可能です。

さらに、派遣社員に対する各種研修や資格取得支援を行うなど、スキルアップを後押しする取り組みも積極的に実施しています。向上心の高い人材の派遣により、人材不足の解消だけでなく企業への良いシナジー効果が期待できるでしょう。

4. パソナ

引用:パソナ

大手総合人材サービス会社のパソナは、事務系や営業・販売、メディカル職種に強い特徴があります。有期の一般派遣の他、チームでの派遣や在宅派遣にも対応しています。

特徴詳細
派遣形態有期雇用派遣、無期雇用派遣、紹介予定派遣
対応職種事務(英文・営業・経理など)、金融系、ITエンジニア、医療系、コールセンター系、営業など
登録スタッフ数40万人(2024年10月時点)
対応エリア全国対応
派遣社員へのサポート体制社会保険、有給休暇などの福利厚生、相談窓口、ヘルスケア、ライフサポート、キャリアステッププログラム、研修・スキルアップなど
公式Webサイトhttps://www.pasona.co.jp/clients/service/jhk/

【パソナの特徴】

  • 専任コンサルタントが付く
  • 派遣社員へのサポート体制が厚い
  • 全国60カ所以上に拠点があり、きめ細かいサポートが可能

【パソナがおすすめの企業】

  • 専任コンサルタントと二人三脚で人材不足の課題解決を図りたい
  • 派遣社員にもキャリアアップ・スキルアップを図り、自社に貢献してほしい
  • 派遣管理業務も依頼したい

パソナは登録スタッフ数も豊富で、大手企業からベンチャー企業まで、さまざまな企業の人材ニーズに対応しています。派遣社員への研修制度やキャリアサポートにも力を入れており、働く人の成長を大切にしているのも魅力の一つです。

5. ウィルオブ

引用:ウィルオブ・ワーク

ウィルオブは、1997年に設立された人材派遣会社です。老舗に比べると歴史は浅くなりますが、全国に拠点を構え、事務系やコールセンター系、販売、介護・保育など、幅広い業種の企業に人材を派遣しています。

特徴詳細
派遣形態有期雇用派遣、無期雇用派遣、紹介予定派遣
対応職種事務(一般・データ入力・受付など)、コールセンター系、販売、介護・保育、物流、軽作業など
登録スタッフ数89万人(2024年10月時点)
対応エリア全国対応
派遣社員へのサポート体制社会保険、有給休暇などの福利厚生、スキルアップ研修など
公式Webサイトhttps://willof-work.co.jp/

【ウィルオブの特徴】

  • 派遣社員の登録者数87万人と、業界トップクラス
  • エリア・業界・国籍問わず、さまざまな人材が登録
  • カテゴリ特化のオウンドメディア運営で、専門スキルを保有している人材を集客

【ウィルオブがおすすめの企業】

  • 豊富な人材から条件にマッチする人を派遣してほしい
  • 介護、IT業界、アパレルなどのカテゴリにおいて高いスキルを保有している人材の派遣を期待している

ウィルオブは、派遣社員の登録者数89万人と、大手派遣会社でもトップクラスの人材の多さが魅力です。エリアや業界、国籍問わず、豊富な人材がそろっているため、自社の希望に合った人材が見つかりやすいでしょう。

また、介護やIT業界、アパレルなどカテゴリ別の自社メディアを多数運営しており、高い専門スキル人材との出会いが期待できます。

6. ランスタッド

引用:ランスタッド

オランダ発のランスタッドは、世界39カ国に4,600以上の拠点をもつ世界最大級の総合人材サービス会社です。外資系人材に強い特徴があります。

特徴詳細
派遣形態有期雇用派遣、無期雇用派遣、紹介予定派遣
対応職種事務(一般・データ入力・営業など)、物流・軽作業、コールセンター系、金融系など
登録スタッフ数94万5,631人(2020年12月時点)
対応エリア全国対応(一部地域を除く)
派遣社員へのサポート体制社会保険、有給休暇などの福利厚生、キャリアカウンセリング、健康・メンタル相談、教育制度など
公式Webサイトhttps://services.randstad.co.jp/

【ランスタッドの特徴】

  • エグゼクティブリーダーやプロジェクトマネージャーなど、ハイクラス人材の提供も可能
  • リーダー + 複数スタッフのユニット派遣にも対応
  • スポット(1日数時間・1日単位)のニーズにも対応

【ランスタッドがおすすめの企業】

  • ハイポジションに対応可能な人材を求めている
  • プロジェクトの推進に人材が足りない
  • スポットで人材を補充したい

ランスタッドの強みは、グローバルネットワークと豊富な人材データベースです。国内外の優秀な人材を迅速に手配できます。

また、各業界で長年培ったノウハウにより、スペシャリストの派遣にも対応しています。

7. マンパワーグループ

引用:マンパワーグループ

アメリカに本社を置くマンパワーグループは、1948年に設立された老舗企業です。日本国内では、1966年からマンパワーグループ株式会社として事業を展開しています。

特徴詳細
派遣形態有期雇用派遣、無期雇用派遣、紹介予定派遣
対応職種事務(一般・営業・貿易など)、ITエンジニア、クリエイティブ系、金融系、営業・販売など
登録スタッフ数74万人以上(2024年10月時点)
対応エリア全国対応
派遣社員へのサポート体制社会保険、有給休暇などの福利厚生、メンタルヘルスカウンセリング、LGBTQ + 外部相談窓口など
公式Webサイトhttps://www.manpowergroup.jp/client/serve/temporary/

【マンパワーグループの特徴】

  • アメリカに本社を置く老舗の人材派遣会社、70年以上の長い実績と豊富なノウハウ
  • 日本全国に153カ所の直営店をもつ
  • 事務・オフィスワークをはじめ、介護やITエンジニアなど、対応業種・職種も幅広い

【マンパワーグループがおすすめの企業】

  • サービス担当者の質を重視し、パートナーとして付き合いたい
  • 幅広く事業展開をしており、各業種において一括で人材不足をカバーしたい

マンパワーグループは、長年の実績と経験から、事務から製造業務、IT関連など多様な職種に対応しています。全国に153拠点を構えているため、マンパワーグループの社員とも連携が取りやすいでしょう。

また、メンタルヘルスカウンセリングやストレスマネジメント研修など、派遣社員のメンタルヘルスを維持するためのケアも充実しています。

8. スタッフサービス

引用:スタッフサービス

スタッフサービスは、1981年に設立された老舗の人材派遣会社です。登録スタッフ数は約120万人にものぼり、事務・営業・IT・製造など幅広い職種に対応しています。

特徴詳細
派遣形態有期雇用派遣、無期雇用派遣、紹介予定派遣
対応職種事務(一般・営業・経理など)、コールセンター系、クリエイティブ系、介護・看護、製造など
登録スタッフ数120万人以上(2024年3月時点)
対応エリア全国対応
派遣社員へのサポート体制社会保険、有給休暇などの福利厚生、育休・産休、健康診断、相談窓口、スキルアップ制度など
公式Webサイトhttps://www.staffservice.co.jp/client/

【スタッフサービスの特徴】

  • 業界特化型(オフィスワーク、IT、エンジニア、医療・介護、製造)の人材派遣会社
  • 大企業から中小、ベンチャー企業まで豊富な人材派遣実績あり
  • 登録スタッフ120万人以上と、業界トップクラスの人材保有数

【スタッフサービスがおすすめの企業】

  • オフィスワーク、IT、エンジニア、医療・介護、製造に対して専門人材の派遣を希望している
  • 企業規模を問わず、高品質なサービスを期待している
  • 豊富な人材から、より最適な人材を求めたい

スタッフサービスは、派遣社員のキャリア形成支援などにおける優良な人材派遣事業者を認定する制度「優良派遣事業者認定」を取得している派遣会社です。全国47都道府県に拠点をもち、エリアを選ばずに業界トップクラスの人材を確保できます。

派遣社員はもちろん、派遣先企業との間においても優良な関係性を構築できる派遣会社です。

9. リクルートスタッフィング

引用:リクルートスタッフィング

リクルートスタッフィングは、リクルートグループが運営する人材派遣会社です。全国に多数の拠点を構えており、主に事務系、IT系、介護、営業・販売系に対応しています。

登録スタッフ数は108万人以上と大手で、特にオフィスワーク系の求人に強い傾向があります。

特徴詳細
派遣形態有期雇用派遣、無期雇用派遣、紹介予定派遣
対応職種事務(一般・営業・経理など)、IT系、介護、営業・販売
登録スタッフ数106万人(2023年4月時点)
対応エリア全国主要都市
派遣社員へのサポート体制社会保険、有給休暇などの福利厚生、ベビーシッター割引サービス、研修・キャリア支援
公式Webサイトhttps://www.r-staffing.co.jp/cl/

【リクルートスタッフィングの特徴】

  • 世界各国で人材派遣を展開してきた実績とノウハウ
  • オフィスワーク系に強い
  • 派遣社員へのサポート体制が充実

【リクルートスタッフィングがおすすめの企業】

  • 向上心の高い派遣社員を求めており、直接雇用も検討している
  • オフィスワーク系の人材を求めている

リクルートスタッフィングは研修・キャリア支援が充実しており、「e-ラーニング」やセミナー、キャリア相談など、派遣社員が自ら学べる環境が整っています。向上心の高い人材が集まりやすく、うまくマッチングできれば人手不足の解消以上の効果も期待できるでしょう。

主婦(夫)向け人材派遣会社9社の特徴比較|能力が高い人材を求める企業におすすめ

人手不足が叫ばれるなか、家事・育児のマルチタスクをこなす主婦(夫)は能力が高い人材として注目を集めています。そんな主婦(夫)を派遣社員として受け入れたい場合におすすめの人材派遣会社は、以下のとおりです。

派遣会社特徴
しゅふJOBスタッフィング・社会人経験は平均13.8年とスキルあり
・リモートや時短など働き方の柔軟性を重視したい方とのマッチングが可能
アデコ・キャリアサポートや育児支援サービスが充実
・主婦(夫)でもキャリアを築きやすい環境で、長期の就業が見込める
テンプスタッフ・キャリアサポート、福利厚生の充実で、主婦(夫)も働きやすい
・対応業種の広さが強み
リクルートスタッフィング・テレワーク支援により、エリアを問わず全国の優秀な主婦(夫)を派遣が可能
・面談もオンラインで行える
スタッフサービス・業界特化型の特設サイトあり
・キャリアカウンセリングが受けられるため、条件がマッチした主婦(夫)を見つけやすい
パソナ・充実した福利厚生があり、ワークライフバランスを重視したい主婦(夫)とのマッチングが可能
・キャリアプログラム、育児サポートも充実しており、長期での就業が見込める
ランスタッド・産休、育休、介護休暇、育児
・介護のための時間外労働の免除、看護休暇など、主婦(夫)向けのサービスが充実
ウィルオブ・専任アドバイザーのサポートが受けられる
・専門人材または向上心の高い人の採用が可能
・業種特化の研修もあり、即戦力が期待できる
ブレイブ・看護師、介護士、保健師などの特化型人材の確保が可能
・給料前借制度があり、多様な働き方を希望する主婦(夫)とのマッチングが期待できる

主婦(夫)が選ぶ傾向のある派遣会社は、勤務日数や時間帯の選択肢が多いところです。ライフスタイルに合わせた働き方ができ、キャリア支援などが充実している派遣会社であれば、向上心の高い主婦(夫)とのマッチングが見込めるでしょう。

1. しゅふJOBスタッフィング

引用:しゅふJOBスタッフィング

しゅふJOBスタッフィングは、家事や育児、介護との両立を希望する方を中心に支持されている人材派遣会社です。

特徴詳細
派遣形態有期雇用派遣、無期雇用派遣、紹介予定派遣
対応職種事務(一般・経理・人事労務など)、テレマーケティング、Web系、営業・ラウンダー
登録スタッフ数22万3,600人(2024年6月時点)
対応エリア東京・神奈川・千葉・埼玉
派遣社員へのサポート体制社会保険、有給休暇などの福利厚生、ベビーシッター割引サービス、研修・キャリア支援

しゅふJOBスタッフィングは、時短からフルタイムまで取り扱い可能な派遣会社です。経験者や未経験者など、幅広く募集できます。社会人経験の平均は13.8年で、即戦力に近い人材の確保が望めます

2. アデコ

引用:Adeco

アデコは、日本で最大級の人材派遣会社です。全国に約200カ所の営業所を構え、年間約55万人の派遣社員を手配しています。

特徴詳細
派遣形態有期雇用派遣、無期雇用派遣、紹介予定派遣
対応職種事務(一般・学校・経理など)、金融系、営業・販売、製造・物流・軽作業、ITエンジニア、研究・開発など
登録スタッフ数約3万4,000人(2024年10月時点)
対応エリア全国対応
派遣社員へのサポート体制社会保険、有給休暇などの福利厚生、育児支援サービス、相談窓口、ビジネスマナーや課題解決力などの教育

キャリアサポートが充実しており、主婦(夫)の方でもキャリアを構築しやすい環境が整っています。そのため、向上心が高い派遣社員が多く、長期就業を希望する人材とのマッチングが期待できるでしょう。

3. パーソルテンプスタッフ

引用:パーソルテンプスタッフ

パーソルテンプスタッフは、パーソルグループの人材派遣会社です。全国に約300カ所の営業拠点をもち、幅広い業種・職種に対応しています。

特徴詳細
派遣形態有期雇用派遣、無期雇用派遣、紹介予定派遣
対応職種事務(一般・学校・経理など)、通訳・翻訳、テレマーケティング、営業、販売・接客
登録スタッフ数12万6,000人(2023年12月時点)
対応エリア全国対応(一部離島を除く)
派遣社員へのサポート体制全国対応派遣スタッフへのサポート体制 社会保険、有給休暇などの福利厚生、ストレスチェック、キャリアサポート・研修など

パーソルテンプスタッフでは、キャリアサポートや研修が充実しています。

ビジネスの基礎知識からパソコン操作、AutoCADや経理、貿易などの専門職種に対応する講座があり、派遣先企業はスキルをもつ派遣社員を活用できるでしょう。それにともない、企業は自社での教育コストが抑えられるメリットを享受できます。

4. リクルートスタッフィング

引用:リクルートスタッフィング

リクルートスタッフィングは、リクルートグループが運営する人材派遣会社です。全国に支店をもち、幅広い職種・業界に対応しています。

特徴詳細
派遣形態有期雇用派遣、無期雇用派遣、紹介予定派遣
対応職種事務(一般・学校・経理など)、IT系、介護、営業・販売
登録スタッフ数106万人(2023年4月時点)
対応エリア全国主要都市
派遣社員へのサポート体制社会保険、有給休暇などの福利厚生、ベビーシッター割引サービス、研修・キャリア支援

リクルートスタッフィングは、事務やIT系、介護、営業・販売に特化しており、専門人材の確保が可能です。

ベビーシッター割引サービスや産休・育休制度、育休復帰サポートなど、働くママが嬉しいサポートも充実しているため、子育てが落ち着いたタイミングで社会復帰する意欲が高い人材に出会える可能性が高いでしょう。

5. スタッフサービス

引用:スタッフサービス

1981年に設立された老舗の人材派遣会社であるスタッフサービスは、登録スタッフ数120万人と業界トップクラスの規模です。47都道府県に拠点を展開しているため、全国各地で人材確保が可能です。

特徴詳細
派遣形態有期雇用派遣、無期雇用派遣、紹介予定派遣
対応職種事務(一般・営業・経理など)、コールセンター系、クリエイティブ系、介護・看護、製造など
登録スタッフ数120万人(2024年3月時点)
対応エリア全国対応
派遣社員へのサポート体制社会保険、有給休暇などの福利厚生、育休・産休、健康診断、相談窓口、スキルアップ制度

スタッフサービスの特徴は、就業先へのフォローが手厚いことです。キャリアカウンセリングや研修制度が充実しており、スタッフのキャリア形成をサポートしています。

働きやすい環境づくりにも注力しており、産休・育休の取得サポートやメンタルヘルスケアなどの福利厚生制度が整っています。

また、支店数が多く、連携が取りやすいことも魅力の一つです。

6. パソナ

引用:パソナ

パソナは事務系や営業・販売、メディカル職種に強い人材派遣会社です。

特徴詳細
派遣形態有期雇用派遣、無期雇用派遣、紹介予定派遣
対応職種事務(英文・営業・経理など)、金融系、ITエンジニア、医療系、コールセンター系、営業など
登録スタッフ数40万人(2024年10月時点)
対応エリア全国対応
派遣社員へのサポート体制社会保険、有給休暇などの福利厚生、相談窓口、ヘルスケア、ライフサポート、キャリアステッププログラム、研修スキルアップなど

パソナでは、キャリアコンサルティングやキャリアコーチ、e-ラーニングでの学習、専門講座を用意しているため、主婦(夫)の方でもスキルアップ・キャリアアップしやすい環境です。

専任コンサルタントが在籍しており、自社の課題に最適な人材と出会えるでしょう。

7. ランスタッド

引用:ランスタッド

ランスタッドは、オランダに本社を置く世界的な総合人材サービス会社です。日本国内では94カ所の拠点を構え、年間約3万人の派遣社員を手配しています。

特徴詳細
派遣形態有期雇用派遣、無期雇用派遣、紹介予定派遣
対応職種事務(一般・データ入力・営業など)、物流・軽作業、コールセンター系、金融系など
登録スタッフ数94万5,631人(2020年12月時点)
対応エリア全国対応(一部地域を除く)
派遣社員へのサポート体制社会保険、有給休暇などの福利厚生、キャリアカウンセリング、健康・メンタル相談、教育制度など

ランスタッドは、世界38カ国で事業を展開してきた経験と実績をもとに、高品質かつ効率性に優れた最新・最適な手法でサービスを提供しています。外資系に強い企業であり、特に首都圏・都心部での人材確保におすすめです。

8. ウィルオブ

引用:ウィルオブ・ワーク

ウィルオブは、株式会社ウィルオブ・ワークが運営する人材派遣会社です。

特徴詳細
派遣形態有期雇用派遣、無期雇用派遣、紹介予定派遣
対応職種事務(一般・データ入力・受付など)、コールセンター系、販売、介護・保育、物流、軽作業など
登録スタッフ数89万人(2024年10月時点)
対応エリア全国対応
派遣社員へのサポート体制社会保険、有給休暇などの福利厚生、スキルアップ研修など

ウィルオブでは、コンタクトセンターやオフィスワークを希望する新規登録者が多いため、コールセンターやオフィス系で人材を確保したい企業におすすめです。

新規登録者の75%は20~30代で、そのうち35%は業界経験者です。未経験であっても独自研修があるため、派遣先企業での教育コストを削減できます。

9. ブレイブ

引用:ブレイブ

ブレイブは、主婦(夫)や子育て中の女性の就業を応援する人材派遣会社です。看護師や薬剤師などのメディカル系、介護士や保育士、コールセンター、事務などの職種に特化しています。

特徴詳細
派遣形態有期雇用派遣、無期雇用派遣、紹介予定派遣
対応職種事務(一般・営業・経理など)、コールセンター系、看護師、介護士、保育士・幼稚園教諭、営業・ITサポート
登録スタッフ数10万人(2019年8月時点)
対応エリア全国主要都市
派遣社員へのサポート体制社会保険、有給休暇などの福利厚生、スキルアップ研修など

年齢にとらわれず、スキルや条件によって派遣社員を選定するブレイブは、専門職の休眠人材を効果的に発掘できます。平日19時まで営業しているため、遅い時間にトラブルがあっても安心してサポートを受けられます。

派遣会社選びで見るべきポイント

企業が人材派遣会社を選ぶ際の重要なポイントは以下の7つです。

  • 自社ニーズへの対応
  • 対応職種
  • 登録スタッフ数
  • 対応エリア
  • 派遣スタッフへのサポート体制
  • 料金の目安

それぞれ解説しますので、参考にしながら自社に適した派遣会社を選びましょう。

自社で求める職種・スキルに対応しているか

人材派遣を検討する際、自社のニーズを満たせない派遣会社を選んでしまうと、期待する人材が得られないだけでなく、作業効率の低下や業務品質の低下につながる恐れがあります。

以下の点を確認して、自社に適しているか判断しましょう。

  • 必要な勤務地や勤務時間に対応できるか
  • 求める人材の経験年数や専門性を満たせるか
  • 人材の質を保証する体制があるか
  • 求める人数を手配できるか
  • 自社の事業内容や業務内容を理解しているか

スムーズに最適な人材を確保するためには、事前に自社の求める人材像を明確にし、それを派遣会社にしっかりと伝えることが重要です。複数の派遣会社と面談し、自社のニーズへの対応力を比較検討するとよいでしょう。

対応職種

人材派遣会社によって、得意な職種は異なります。大手の派遣会社における主な対応職種を一覧にすると、以下のとおりです。

派遣会社主な対応職種
ビースタイルスマートキャリア管理部門を含む事務(経理・総務・人事・労務・法務など)、企画・マーケティング、Webディレクター、ITエンジニア・社内SE、Webデザイナーなど
パーソルテンプスタッフ事務(一般・学校・経理など)、翻訳・通訳、テレマーケティング、営業、販売・接客など
アデコ事務(一般・学校・経理など)、金融系、営業・販売、製造・物流・軽作業、ITエンジニア、研究・開発など
パソナ事務(英文・営業・経理など)、金融系、ITエンジニア、医療系、コールセンター系、営業など
ウィルオブ事務(一般・データ入力・受付など)、コールセンター系、販売、介護、保育、物流・軽作業など
ランスタッド事務(一般・データ入力・営業など)、物流・軽作業、コールセンター系、金融系など
マンパワーグループ事務(一般・営業・貿易など)、ITエンジニア、クリエイティブ系、金融系、営業・販売など
スタッフサービス事務(一般・営業・経理など)、コールセンター系、クリエイティブ系、介護・看護、製造など
リクルートスタッフィング事務(一般・営業・経理など)、IT系、介護、営業・販売

大手の派遣会社は、事務職や営業職、ITエンジニアなどの対応が基本となっています。なかには、 製造業や倉庫など現場系の職種に対応できるところもあるため、求める人材像に合わせて派遣会社を選ぶ必要があります。

登録スタッフ数

登録スタッフ数が多ければ、求人に対して適切な人材を確保しやすくなります。大手の派遣会社の登録スタッフ数一覧は以下のとおりです。

派遣会社登録スタッフ数
ビースタイルスマートキャリア22万3,600人(2024年6月時点)
パーソルテンプスタッフ12万6,000人(2023年12月時点)
アデコ3万4,000人(2024年10月時点)
パソナ40万人(2024年10月時点)
ウィルオブ89万人(2024年10月時点)
ランスタッド94万5,631人(2020年12月時点)
マンパワーグループ74万人以上(2024年10月時点)
スタッフサービス120万人以上(2024年3月時点)
リクルートスタッフィング106万人(2023年4月時点)

ただし、登録者が多すぎる場合、派遣会社による求職者一人ひとりへのサポートが手薄になる可能性もあります。求める職種や勤務地によって、登録スタッフ数が多い大手と中小規模の会社を組み合わせて検討するのがよいでしょう。

規模だけでなく、サービスの質や対応力も合わせて総合的に判断することが重要です。

対応エリア

対応エリアの広さは、人材確保のしやすさに影響します。エリアが狭いほど、求める人材の確保が難しくなる可能性があります。

主要な人材派遣会社の対応エリアを比較すると、以下のようになります。

派遣会社対応エリア
ビースタイルスマートキャリア東京・神奈川・千葉・埼玉
パーソルテンプスタッフ全国対応(一部離島を除く)
アデコ全国対応
パソナ全国対応
ウィルオブ全国対応
ランスタッド全国対応(一部地域を除く)
マンパワーグループ全国対応
スタッフサービス全国対応
リクルートスタッフィング全国主要都市

大手の人材派遣会社は、ほぼ全国対応が可能です。

ただし、地方の一部エリアについては、派遣社員の確保が難しい場合もあります。お住まいの地域の対応状況を、事前に確認しておくとよいでしょう。

東京で派遣会社をお探しの方は、以下の記事も参考にしてください。

東京の人材派遣会社10選|選び方と利用すべき企業の特徴

派遣社員へのサポート体制

派遣会社を選ぶ際には、福利厚生やキャリアアップ支援、研修など、派遣社員へのサポート体制も重要な確認ポイントです。サポート体制は、派遣社員にとって派遣会社を選択する際の重要項目の一つであり、福利厚生や研修が充実しているところには向上心の高い人材が集まりやすくなります

大手の派遣会社では、以下のようなサポートを提供しています。

派遣会社具体例
ビースタイルスマートキャリア社会保険、有給休暇などの福利厚生、ストレスチェック、キャリアサポート・研修など
パーソルテンプスタッフ社会保険、有給休暇などの福利厚生、ストレスチェック、キャリアサポート・研修など
アデコ社会保険、有給休暇などの福利厚生、育児支援サービス、相談窓口、ビジネスマナーや課題解決力などの教育
パソナ社会保険、有給休暇などの福利厚生、相談窓口、ヘルスケア、ライフサポート、キャリアステッププログラム、研修・スキルアップなど
ウィルオブ社会保険、有給休暇などの福利厚生、スキルアップ研修など
ランスタッド社会保険、有給休暇などの福利厚生、キャリアカウンセリング、健康・メンタル相談、教育制度など
マンパワーグループ社会保険、有給休暇などの福利厚生、メンタルヘルスカウンセリング、LGBTQ+外部相談窓口など
スタッフサービス社会保険、有給休暇などの福利厚生、育休・産休、健康診断、相談窓口、スキルアップ制度など
リクルートスタッフィング社会保険、有給休暇などの福利厚生、ベビーシッター割引サービス、研修・キャリア支援

内容は派遣会社によって異なるため、各社のサポート体制の充実度を確認しましょう。

料金の目安

派遣社員の受け入れに対して、派遣先企業は「時間単価 × 派遣スタッフの実働時間数」に応じた派遣料金を人材派遣会社に支払う必要があります。時間単価においては、「従事する業務」や「必要なスキル・経験」、「採用難易度」など複数の要件を加味して決定されます。

厚生労働省が公表している「令和4年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)」によると、8時間換算の派遣料金の平均は2万4,909円です。1カ月の労働日数が20日の場合、派遣料金は「2万4,909円 × 20日 = 49万8,180円」となります。

なお、この派遣料金には派遣社員への賃金以外に、社会保険料や派遣社員の有給休暇費用などの福利厚生費と、人材派遣会社の諸経費、営業利益などが含まれています。また、これはあくまで平均であり、職業や地域によっても派遣料金が変動する点にも留意が必要です。

人材派遣にかかる料金については、以下の記事でも詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

人材派遣の料金相場は?内訳や派遣料金を抑えるポイントを紹介

「繁忙期の人手不足を解消したい」「即戦力がすぐにほしい」「ハイスキル人材を稼働量を絞って確保したい」など、企業が抱く希望はさまざまです。

スピーディな人材確保や、派遣コストのムダを削減した派遣活用をしたい場合は、ぜひスマートキャリアにご相談ください。スマートキャリアでは、企業のニーズに合わせた人材派遣を提案しております。

人材派遣ではなく業務委託を選んだほうがよいケース

人材派遣と業務委託の違い (1)

業務委託とは、外部の企業や個人事業主に業務を委託し、完成物に対して報酬を支払う契約形態です。指揮命令はできないものの、品質の担保された完成物を期待できます

人材派遣と業務委託、それぞれがおすすめのケースは、以下のとおりです。

人材派遣業務委託
・新規事業立ち上げ時における期間限定のプロジェクトマネージャー(PM)
・業務の指示や管理を直接行いたいプロジェクト
・会社内でコミュニケーションをとりながら進める必要がある業務
・専門性が求められる長期的なプロジェクト
・委託先が独立して業務を遂行することができる業務
・外部企業の知見やノウハウを活用したい業務

指揮命令せずに委託先が独立して業務を遂行できる、専門的な知識・スキルが必要などといった場合には、業務委託のほうがよいケースもあります。以下の記事では、それぞれの特徴や注意点も解説していますので、あわせてご覧ください。

人材派遣と業務委託の違いは?特徴からメリット・デメリット、注意点まで

企業が人材派遣を活用するメリット

企業が人材派遣を活用すると、以下のようなメリットを得られます。

  • 一時的に人材不足を解消できる
  • 専門性の高い人材を確保できる
  • 欠員や休業者が出ても対応できる
  • 採用コストや採用時間が削減できる
  • 社員がコア業務に注力できる

例えば、繁忙期や新規事業の立ち上げ時など、一時的に人員を増やしたい場合に、派遣会社の選定により必要な人材を確保できるでしょう。人員が確保できれば社員は本来の業務に集中でき、生産性も向上します。

企業が人材派遣を活用する際の注意点

人材派遣の活用は、一時的な人材不足に対処できる一方で、以下のような注意点も考慮しなければなりません。

  • 契約で定めた業務範囲のみ
  • 派遣期間の制限
  • 教育コストは必要
  • 選考はできない
  • 派遣禁止業務がある

人材派遣で業務できる範囲は、派遣先企業と派遣会社で締結された契約に基づいた内容のみです。建築業務や医療関連業務など、労働者派遣法で派遣が禁止されている業務もあるため、該当しないよう注意が必要です。

また、人材派遣には3年の派遣期間が定められており、それ以上に同じ派遣社員に従事してほしい場合には直接雇用という選択肢なども考える必要があります。

労働者派遣法ではさまざまなルールが定められているため、企業は正しく理解しておくことが重要です。以下の記事も参考にしてください。

労働者派遣法とは?改正点や注意点、違反例をわかりやすく解説

自社に適した派遣形態の選び方

人材派遣の形態には、主に以下の3種類があります。

形態特徴メリット注意点
有期雇用派遣同一事業所・同一部署での就業は最大3年まで(3年ルール)業務量の変化に応じて柔軟な受け入れが可能業務内容や期間などが明確にあり、一定期間ごとに契約更新が必要
無期雇用派遣派遣会社が無期雇用契約を締結した社員を派遣先企業に派遣同一事業所・同一部署であっても長期的に従事可(3年ルールの対象外)人件費が登録型派遣よりも高い傾向があるうえ、派遣社員の選択肢が限られる
紹介予定派遣派遣先企業で一定期間(最長6カ月)の就労後、派遣社員と派遣先企業の同意のもと、派遣先企業で直接雇用派遣期間中に派遣社員の能力や適性、相性を見極めたうえで人材を採用できる派遣期間が限定されるうえ、直接雇用に至らない場合のリスクがある

派遣形態は、派遣会社や業務内容によっても異なります。短期で人材を補填したいのか、長期的に働いてもらいたいのかなど、自社の希望に合わせて最適な形態を選択することが重要です。

有期雇用派遣

有期雇用派遣の仕組み (1)

有期雇用派遣とは、派遣社員が一定期間に限定されて企業に派遣される雇用形態のことです。

契約期間が最長で3年間と明確に定められており、派遣先企業は契約期間終了後に有期雇用派遣の利用を終了するか、新たな人材を探すかを選択する必要があります。

派遣先企業は必要な時期に応じて柔軟に人材を配置できるため、主にプロジェクトや一時的な業務増加に対応するのに活用されます。時期によって繁忙期・閑散期の差が激しい、産休・育休で一時的に社員が休職する予定のあるなどといった場合にもおすすめです。

詳しくは、以下の記事でも解説しています。

有期雇用派遣とは?無期雇用との違いやメリット・デメリットを解説

無期雇用派遣

無期雇用派遣とは

無期雇用派遣とは、派遣会社が派遣社員と無期雇用契約を結び、派遣先企業に派遣する雇用形態のことです。無期雇用契約を結んだ派遣社員には契約期間が定められておらず、派遣先企業は長期的に同じ人材を確保できるため、業務の継続性や専門性の維持が期待できます。

そのため、長期的に形成される専門スキルが必要なポジションをもつ企業や、将来的に正社員登用を視野に入れている成長期の企業などにおすすめの選択肢です。

無期雇用派遣については、以下の記事も参考にしてください。

無期雇用派遣とは?正社員との違いやメリット・デメリットを解説

紹介予定派遣

紹介予定派遣の仕組み

紹介予定派遣とは、派遣先企業に直接雇用(正社員、契約社員、パート・アルバイトで雇用)されることを前提として行われる派遣形態のことです。

派遣会社が派遣先企業の採用要件にマッチする人材を紹介した後、派遣先企業による面接を経て派遣社員として受け入れを開始します。派遣期間最長6カ月後に双方の合意が取れた場合に限り、社員として採用できる仕組みです。

企業は、派遣社員の実際の働きぶりを見てから採用の可否を決められるため、これまでの社員採用プロセスに課題を感じていた場合におすすめの選択肢といえます。

詳しくは、以下の記事もご覧ください。

紹介予定派遣とは?仕組みや通常の派遣との違い、注意点を解説

人材派遣を活用するときの流れ

人材派遣を活用するときの流れは、以下のとおりです。

  1. 派遣会社へ問い合わせる
  2. 派遣会社との打合せ、人材依頼
  3. 契約と受け入れ準備

各ステップを解説しますので、大まかな流れを把握してスムーズな活用に役立ててください。

1. 派遣会社へ問い合わせる

まずは、自社に合いそうな派遣会社を選定し、専用フォームなどから問い合わせましょう。始めから1社に定めるのではなく、複数の派遣会社に問い合わせ、担当者の対応力などをみながら最終的な依頼先を決めるのがおすすめです。

2. 派遣会社との打ち合わせ、人材依頼

派遣会社と打ち合わせるときには、主に以下の内容を伝えます。

打ち合わせ内容詳細
採用人材の要件募集人数や求める経験・スキル、稼働日数、勤務形態など
希望開始日いつまでに人材を確保したいか
勤務地勤務地の条件(転勤の有無や勤務地変更の可能性なども含む)
契約期間業務スケジュールに基づく、明確な派遣契約の期間
勤務時間勤務時間やシフトの詳細
休日完全週休2日制(土日)、祝日など
残業の有無ある場合は残業時間の目安
配属先の体制部署の体制や特徴

自社が求めるスキルや経験をもつ人材を派遣会社に選んでもらえるよう、あらかじめ採用人材の要件について明確にしておくとよいでしょう。

3. 契約と受け入れ準備

派遣会社が人材のマッチングを進め、派遣社員が決定したら、派遣先企業と派遣会社で労働者派遣契約を締結します。

受け入れにあたって、派遣先企業は、労働者派遣法で義務付けられている派遣先責任者の選任と、派遣先管理台帳の作成を行う必要があります。派遣先責任者は派遣社員の適正な就業を確保するための担当者であり、派遣先管理台帳は派遣社員一人ひとりの就業状況を記録する書類です。

その他、派遣社員の勤務が始まる前には、社内全体に周知しつつ、必要な備品や環境を整えておくことが重要です。マニュアルや前任者からの引き継ぎ資料なども用意しておきましょう。

人材派遣の比較に関してよくある質問

人材派遣を比較する際には、さまざまな疑問が生じるでしょう。よくある質問に対してお答えしますので、人材派遣の検討に役立ててください。

活用しないほうがよい派遣会社の特徴はありますか?

自社ニーズに対応できないような派遣会社は避けたほうがよいでしょう。

対応職種・スキルや登録スタッフ数、対応エリア、派遣社員へのサポート体制、料金の目安などをみて総合的に判断することが重要です。

どういった人材だと能力が高いといえるのでしょうか?

家事・育児のマルチタスクをこなす主婦(夫)は、能力が高い人材といえます。

主婦(夫)は、勤務日数や時間帯の選択肢が多い派遣会社を選ぶ傾向があります。キャリア支援などが充実している派遣会社であれば、向上心の高い主婦(夫)とのマッチングが見込めるでしょう。

まとめ

人材派遣会社を選ぶ際は、自社の事業内容や求める人材に合わせて、以下の点を総合的に検討することが重要です。

  • 派遣形態
  • 対応職種
  • 登録スタッフ数
  • 対応エリア
  • 派遣社員へのサポート体制
  • 料金の目安

能力が高い人材ともいえる主婦(夫)層をメインターゲットとする場合は、勤務時間の柔軟性や家庭との両立支援などのサービスも重視しましょう。大手の派遣会社は登録者数が多く、人材の選択肢が広い反面、担当者の選定スキルに左右される、自社要件に満たない人材が紛れ込んでいるなどの可能性もあります。

そのため、大手と合わせて、エリアや専門職種に特化した派遣会社への登録も検討しておくのがおすすめです。専門人材を確保したい場合は、特化型の派遣会社のほうが業界経験者が集まりやすく、即戦力人材の確保に期待がもてます。

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