【パートタイムで働こう】 お仕事探し編②

  • しゅふの就活バイブル

2015.10.23

パート主婦が気にする103万円の壁と130万円の壁

――ところで、パートタイムの方はみなさん扶養枠(注1)内で働かれているのでしょうか?

そうですね。実際パートタイムで働いている方のボリュームゾーンである【オフィスワークで週3日・10:00~16:00勤務】という条件で、だいたい年収は100万円前後。大半の方が税法上の扶養枠内で働かれています。 次に多いのが、年収103万円超え~130万未満。所得税は課税になるものの、社会保険の自己負担はない、社会保険上の扶養枠内の方々です。もちろん、なかには、扶養枠を超えて働かれている方もいらっしゃいます。多い方で年収200万円前後くらいですね。

上記の収入例を見ると、収入の幅以上に、稼働日数や稼働時間などのバリエーションの豊富さが目につくと思います。パートで働く人は、収入面よりもライフスタイルに合わせた多様な働き方を重視される傾向にあるようです。

(注1)扶養枠とは? 自身の給与が税金や社会保険の対象とならず、配偶者にも所得控除や手当などが支給されるなど、世帯年収から手取り額があまり減少しない収入範囲のこと。 一般的に年収が、税法上(103万円以内)で、社会保険法上(130万円未満)の範囲内で働くことを“扶養枠内で働く”といいます。 年収が103万円を超えると所得税が発生し、年収130万以上の見込みになると夫の扶養枠から外れ、社会保険料を自身で負担することになります。 ※ただし、年収が130万円未満であっても勤務時間(正社員の4分の3以上)によっては社会保険料を負担するケースもあるので勤務先に確認するようにしましょう。

目先の損得にとらわれず、長期的な働き方を考えることが大切

――そうすると、130万円以上働いた場合、損をすることになるのでしょうか?

年収130万円以上になると、所得税が課税され、夫の扶養枠からも外れて社会保険も自己負担になります。さらに、夫の控除も減っていきますので、その分手取りが少なくなるのは事実です。ですから、みなさん何とかして130万円未満におさめようと調整されています。

でも、たとえ年収が130万円以上になっても、一概に“損をした”とは言えないと思います。責任を持って任された仕事を行う中で、結果的に自分の予定以上に働くこともあるでしょう。それは、職場での信頼感や、次の自身のキャリアにつながることかもしれません。また、おおよそ年収150万を超えたあたりから、手取りが増え始めるので、いっそ思い切って収入を増やしていくという考え方もあります。

日本政府は将来、配偶者控除を含む所得税の控除の見直しや、第3号被保険者制度(サラリーマンの夫の扶養になっている妻には保険料の負担がない)の見直しなどを検討しています。税金や社会保険のことを知っておくことも大切ですが、現行の優遇税制がこれから先ずっと続く保証はありません。103万、130万の壁を気にしすぎるよりは、いつまで扶養枠で働くのか?長期的に自分はどう働いていきたいのか?などを考えることの方がより大切だと思いますよ。

それもふまえた上で「扶養枠で働く」と決めた場合は、年収のコントロールはご自身でする必要があります。同じペースで働き続けた場合の年収目安が夏頃には見えてくるはずなので、枠を超えてしまいそうであれば、稼働日や勤務時間の調整について勤務先と相談してみてください。

”自分に合う働き方”を選ぼう

今回、収入例で挙げた人の中からおふたりに、今の働き方を選んだ理由と良かったと思えること、そして今後の働き方についても尋ねました。

「この働き方を選んだのは、まずブランクを埋めたかったからです。そして、子どもの送り迎えに間に合う時間であること、幼稚園の役員をやっているので会合に出られること、など、子育てとの両立を図ることのできる就業条件を希望しました。 思ったよりもスムーズに社会復帰ができ、実際に仕事と子育ての両立ができているので、私に合った働き方だと思います。子どもの成長に合わせて、今よりも自分の時間が増えたらその分働く時間を増やしていきたい、正社員という雇用形態もゆくゆくは考えていきたいと思っています。」

「始めは収入を得るために週5日勤務で社会復帰しましたが、子育てと家事との両立がとにかく大変でした。 自分の時間がまったくなかったので、もう少しゆとりをもてること、子どもの帰る時間に合わせて終業できることを条件に働き方を変えました。 今の働き方は、9時始業で働いていたころよりもバタバタすることが減り、気持ちと時間に余裕がでました。朝の子どもの見送りもちゃんとできています。 今後の働き方をどうするかは、学校行事や受験といった、子どもの成長に合わせて検討していきたいと思っています。子どもが中学校に上がったら、働く時間を延ばしてもいいかな、と考えています。」

このように、家庭や子ども、キャリアを考える中で、扶養枠、扶養外以外に自分自身の守りたい条件を見つけ、今の環境で無理をせず最適な働き方を選ぶ、というスタンスが大事なのかもしれません。

kashiko編集部では、これらを受けてどのようなタイプが扶養枠内/扶養枠外での働き方に適しているか、まとめました。

扶養枠の範囲で働くことが向いているタイプ

「子育ての合間にちょっと働きたい」「ブランクを埋めたい(慣らし就労)」「家庭と仕事の両立をとにかく大事にしたい」「どちらかというと仕事に没頭しがちで、無理をしてしまう」「家庭の都合上扶養枠を超えられない」

扶養枠を気にせず働くことが向いているタイプ

「経済的な理由で収入は多ければ多いほうがいい」「なるべく制限なく自由に働きたい」「雇用形態を気にする、正社員にこだわりたい」「身近に育児をサポートしてもらえる体制がある」「自分の成長の場を家庭以外にも求めたい」

これらを参考に、”あなたの働き方”について考えてみてください。 収入以外に勤務日や稼働時間などの選択肢はさまざま、豊富にあるので、まずは一歩踏み出してみませんか?

※本記事は、ビースタイルが運営する「kashiko」より引用しています。

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